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「インスピレーションは自然の素材からありのまま」上手工作所ブランドインタビュー

まだ知られていない「美しい木目の特徴」を感じたままに実際に手を動かして「ものづくり」に取り組む上手工作所。


素材の良さを長く楽しめる家具・金具を、セミオーダーという形でお客様にお届けしています。

今回は創業者ご夫婦の徳田様にお話しを伺いました。

 

 

すべての始まりは「人」との出会いから

-上手工作所が生まれたきっかけを教えてください。

徳田:きっかけは勤めていた会社を辞め、銘木を取り扱う方との出会いでした。それから東大阪の小さな工場を借り、木工を中心に活動を始めたところ、鉄工を取り扱う方からお声がけをいただき、工場を拡大することとなりました。

全ての始まりが、必ずしも「万全な準備をしてから」ではなく、出会いをきっかけに「せっかくだからやってみる?」から始まっていき、様々なご縁を通じて今の上手工作所が生まれました。私たちだけでは決して成し得なかったことであり、本当に感謝しています。

-非常にオープンに変化を受け入れてらっしゃるのですね。木工という括りを作らず、人との繋がりを大切に、出会った方々と一緒に作ってきたということですね。

徳田:そうですね、今もたまたま、木工と鉄工で家具を展開してますが、自分たちがこれから歩む道でもし、違う出会いがあった場合、いつも枠組みに囚われず、変化していくと思っています。私たちが創業者であり、まだ守るものがない分、なんでもオープンに取り入れていこうという感じです。

 

-人の巡り合いを心地よく受け入れて、変化を楽しんでらっしゃるのがよくわかります!

徳田:商品作りに関しても、お客様のご意見を頂いた際には、自社で全てを対応しているからこそ、スピード感を持って方向転換したり、社員の方々との意見交換をしたりすることで、自分たちでは気付けないことも大切にしています。

 

常識に囚われない「自分たちが美しい」と思うありのまま木の表情を伝えていく

-実際の商品(テーブル)を拝見させていただいたのですが、すごく美しかったです!

徳田:世間一般的に美しいと言われる木材はたくさんあるのですが、私たちはあえて拘ってないんです。例えば「スギ」。スギは安価な木というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そのような常識に囚われず、スギにもたくさん種類があるので、美しいものはたくさんあります。木のありのままの良さを伝えていきたいです。

 

最初に図面を書いてデザインから決めず、作り手目線で手を動かしながら「ものづくり」をしているところだと思います。作り手だからこそ理解している木の柔らかさ、特質から木を生かすにはどんなデザインがいいか?どんな組み方がいいか?を考えて家具を作っています。そうすることで常識に囚われず、本来の木の魅力をお伝えできたらと思います。

 

-なるほど!銘木に携わったご主人のご経験も感じられました。直販でお客様に直接買っていただく上で、何か感じることはありますか?

徳田:やはり1つ1つ木目や色が異なる木という難しい素材を取り扱っているからこそ、実際のイメージと商品が違ってしまうこともあります。家具は決して安い買い物ではないと思っています。しかし、その家具を木の特性や、色、扱い方を私たち作り手が直接、お伝えしてご理解いただき、納得してお買い上げいただく方が、持続的に木の良さを感じながら大切にお使いいただけるのではないか、と考えています。

卸価格を作らないことで、大型量産店より少し高いけど、大切に長く使っていただければ、きっかけは上手工作所ではなくてもいいので、自分が好きな家具を使う楽しさを知って頂けたら嬉しいです。


お客様も社員も全て大切に

-創業から21年、当初と今の「ものづくり」で何か変わったことはありますか?

徳田:もともとは製造業なので納品期限などのある仕事の仕方でした。当時は私たちが徹夜で頑張れば納品できるから少し無理したりしていて。でも、会社の規模が有り難く大きくなっていき、協力してくださる社員の方々と仕事をするようになったことで、私たちだけが頑張るというわけにはいかなくなったんです。社員の方々の健康やご家族との時間も配慮していくにはどういう仕事の仕方が良いか?考えた時にオリジナル商品を作ることでした。オリジナル商品であれば、自分たち主導でスケジュールを組み、お客様へお届けすることができます。社員も疲弊せずに、気持ちよく働けるような仕組みを整えるため、オリジナル商品を始めました。

 

-本当に「人」を大切にしていらっしゃって、社員とお客様両方を幸せにできる組織作りがとても素敵です!

徳田:そうですね ... …。かといって、私たちも一応は会社を経営しているので、ゆるくやっているわけではなく、しっかりマネジメントしながらですけどね。なかなかバランスをとるのは難しくて悩まされることも多いですが、日々精進していけたらと思っています。

 

枠組みに囚われず、時代に合わせて変化を受け入れる

-これから、上手工作所が挑戦したいことや、自社だから未来で実現できるのではないか?と考えることはありますか?

徳田:上手工作所は、今は木工鉄工がメインですが、私たちはこれからも木工鉄工がメインだと決めているわけではありません。もし、ご縁があったらまた新しく始めるという繋がりを大切にしていきたいと思います。

ちょうど最近ですが、自社の社員食堂の利用者が増えたことをきっかけに、倉庫を社員食堂にすることになったのですが、調理師学校の先生との素敵な出会いに恵まれて、食堂を一般開放のレストランにすることになりました。発酵を中心とした和食、カフェ、ヨーグルトといったお店の4店舗をオープンすることになりました。新しい領域で経験者ではないのですが、まずはやってみよう!から始まっています。2022年9月OPEN予定なので、ぜひ遊びにきてください。

 

-素敵ですね!今までは衣食住の「住」の部分をを提供されていましたが、これから「食」も展開されるのですね!!将来は「衣」も考えてたりするんですか?

全く決めているわけではないですが、10年後くらいの将来に、なんて(笑)

もし、ご縁があれば、そのご縁をいつも大切に。今後も型に囚われない上手工作所でありたいと思っています。

 

終わりに。

今回は上手工作所の徳田様のインタビューでした。素材選びから始まり、作り手からお客様へ届けるまでを自社にて対応するからこそ、セミオーダーで手の届きやすい価格にてお客様にお届けしています。自分の好きな家具で少し上質な暮らしの一歩を一緒に歩みませんか?

創業者である徳田さんの人柄あってこそ、地域に愛され、お客様に愛され、そして人との巡り合わせで現在の上手工作所が生まれたと感じました。きっとあなたの暮らしをより一層素敵なものにするでしょう。

上手工作所公式ホームページはこちらから