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INTERVIEW


出店ブランドのこれまでとこれから

「カラダの声が聴こえる衣たちを届けたい」awaiaブランドインタビュー

なんだか調子が悪い。体が冷えて眠れない。 そんな悩みはありませんか?   体本来の機能・本能を目覚めさせるアイテムの提案を行うブランド「awaia(アワイア)」。 リピーターが多く、1度身につけると虜になるといいます。 その秘密はどこにあるのでしょうか。   “ 人生変えたかったら、awaiaのアンクルウォーマーを履いてみて! ”   そう和かに仰る「awaia」ディレクターの佐藤彩さんに、お話を伺いました。   足の指が出ている生活をしてみたら… __awaiaを立ち上げる前から洋服はお好きだったんですか? 佐藤:はい、元々洋服が大好きで、新卒からアパレルの仕事をしています。また、セラピストとしても活動しており、ハワイが大好きで、ロミロミというマッサージと、ヒーリングの施術をしています。 ___多才ですね。2018年にawaiaを立ち上げたきっかけは? 佐藤:セラピストとして常に心と体の勉強をしているうちに、ある日突然「これからはつま先を出して生きていかなければ!」というインスピレーションが降りて来たんです。そして、アンクルウォーマーを作りたいと思ったのが始まりでした。 ___どうして「つま先を出す」ということに思いを巡らせたのでしょうか? 佐藤:勉強しているうちに、人間が本来持っている力、本能や自然治癒力は、現代社会で生きていると鈍ってきてしまうことを知りました。その力を少しでも戻せないかと思ったんです。そしてある日、Five Fingersという5本指の靴に出会いました。その靴を履いていると体が変わってくるという話を聞きまして。じゃあ、靴下で5本の指を覆ってしまうのではなく、5本バラバラに動かせる毎日を過ごした方が良いのではないか?と考えるようになりました。 ___そこでアンクルウォーマーにたどり着いたのですね。 佐藤:アンクルウォーマーの形自体は、ヨガをやっている方たちにとっては珍しくない形なんです。薄い生地のものは既に世の中に出回っていて。コットン生地のものを自身で身につけて生活していたところ、「そんなに良いと思っているならブランドを立ち上げてみたら?」と、知り合いから勧められたんです。背中を押していただいたのと同時に、工場を紹介していただいて、出会ったのがワシオ株式会社(以下、ワシオ)の技術です。  ___その技術というのはどういったものですか? 佐藤:ワシオでは、元々ある編み機をオリジナルで改造した機械をつくり、生地を生産しているんです。機械もさることながら、パーツも自分たちで作っていて、工場の中に溶接場があります。普通、生地を起毛させる際には、完成した生地をけがいて起毛させるため、繊維が破断します。ですが、ワシオの機械はニットを編みながら起毛させる技術があるので、繊維の破断が少なく、機密性が高い。加えて、起毛しているのにチクチクしないという特徴があります。世界どこを見ても同じ機械は無く、その生地を作れるのはワシオだけなんです。 ___5本指が出ていても冷えないというのは驚きですね。 佐藤:自身の体感としては、足首が温められていることや、足の指がちゃんと動くことによるのかなと思っています。下半身の筋肉のスタートは足の指からなので、足の指が動くことによって下半身が動き、自ずと巡りは発生するのかなと感じています。   生命の息吹が湧き出るような、大事な存在になっていけたら。 ___どんな方が手に取られていますか? 佐藤:実は当初、健康や美容を気にされる女性に受けるかな?と想像していたのですが、実際は老若男女に広く使っていただいています。フリーサイズなので、どんな方にもお使いいただけるアイテムです。1度使って、その良さを体感いただいて追加購入してくださる、熱いリピーターの方が多いです。 ___今はアンクルウォーマー以外にも商品展開されていますね。 佐藤:立ち上げから2年ほどはアンクルウォーマーのみだったのですが、ここ1年くらいでラインナップが増えてきました。今は、アンクルウォーマーに加えて、ネックウォーマー&ヒップボーンウォーマーや、レギンスも作っています。どれもデザインはこだわっていて。健康志向になると、なぜか見た目がダサくなりがちじゃないですか(笑)なので、ちゃんとおしゃれに使えるように、商品の見た目には気をつけています。 ___awaiaという名に込めた想いを教えていただけますか? 佐藤:自身の名前「彩(あや)」を元にしています。Ayaの「y」を「ワイ」と読んで、「アワイア」です。そして「wai」には、ハワイ語で水が湧き出る、生命の源という意味があるんです。「ワイキキ」「ワイメア」など、水がたくさんあるエリアには「wai」が付いています。「awaia」が、生命の息吹が湧き出るような、大事なものになっていったら良いなという意味も込めて、この名をつけました。 ___ハワイがお好きでロミロミの施術もされるとのことでしたが、そもそもセラピストになったきっかけは? 佐藤:2011年の震災の時、自身の生き方や働き方を考えるようになったことがきっかけです。当時アパレルの業界で、販売員をしたり、店鋪デザインに携わったりしていまして。お店と商品があるからお客様が来てくださって販売ができる、でも、建物や商品がなかったら…と想像したとき、自分は何もできないということに気がついたんです。体ひとつで何ができるだろう?と考え、セラピストになりたいと思うようになりました。心と体の勉強をするようになったのは、そこからです。   1度身に付けるとわかる心と体の変化。 ___awaiaの立ち上げにあたり、苦労したことはありますか? 佐藤:0→1を生み出すことは得意なんです。モノを生み出すことや、デザイン・コンセプトを考えたりするのはすごく好きで…!でも、自分が作ったものを営業するということは初めてでした。最初はうまくいかなくて、このアンクルウォーマーの良さをわかってもらうまでに、時間がかかりました。今は実際に体感していただいたことで、少しずつawaiaの良さを自分の言葉で話してくださる方が増えて来ましたね。 ___ちなみにご自身で使用されて1番伝えたい、おすすめポイントは? 佐藤:わかりやすいのは、アンクルウォーマーを着用したまま寝ることです。朝起きた時に違いがわかると思います。ニット生地なので締め付け感はないのでご安心ください。 人それぞれ変化の仕方は違いますが、実感された方のお声をとてもたくさんいただいています。例えば、お酒を飲まれる方が、アンクルウォーマーを履いて寝ると、翌朝の浮腫みが無いことに驚かれていたり…! ___なるほど、何か体に不調があると、より変化を感じられるのかもしれないですね。 佐藤:体の冷えや痛みがある方、夜あまり寝られない方など、少し調子が悪かったり、悩んでいたりする方には、ぜひ1度手にとってみていただきたいです。やはり足首は、私たちの体重を全部受け止め、体を支えてくれているので、大事にしてあげることは、1つポイントかなと思います。 ___佐藤さんがawaiaを通して喜びを感じられるのはどんな時ですか? 佐藤:自身がイメージしていたものが形になり世の中に広がっていくこと、そして使ってくださった方が少しずつ良い方向に変化しているのを知って、すごく嬉しくなります。また、お洋服って、可愛い・かっこいいという感覚やブランドの価値も大事ですが、一方で、身に付けることで体が変わるということも大事だと思っていて。その一端を担うことができていたら嬉しいなと思います。 ___awaiaのアイテムは、心と体をサポートしてくれる存在ですね。 佐藤:お洋服がおしゃれだけではなく、違う意味を持っても良いと思うのです。awaiaが、そういった部分にフォーカスする服やブランドが増えていくための、1つのきっかけになれたら良いなと思っています。...

「かわらないふるさとが、世界を美しく変える」KALCANOブランドインタビュー

熊本から世界へ。 2020年12月、繊細で美しく、新しいジュエリーが誕生しました。 その名はKALCANO(カルカノ)。 「かわらないふるさとが、世界を美しく変える」というメッセージを据え、世界初の、熊本小国杉から生まれたジュエリーです。 あたたかく繊細なジュエリーが輝きを放つとき、ふと、「ふるさと」の存在に想いを馳せる。そんなきっかけを届けながら、今日もKALCANOは世界への歩みを続けています。 KALCANOを立ち上げた、代表の野村卓馬さんにお話を伺いました。   それは、一枚の名刺から始まった ___野村さんがジュエリーを作ろうと思われたきっかけは? 野村:実は名刺なんです。2019年頃から、地元の木を使って何かできないかと考えていました。その時に思いついたのが、自身の名刺を木で作るということ。そして出来上がった名刺の繊細さに触れていると、もしかしてこれを割いたり切ったりして手仕事を加えればジュエリーが作れるのでは?とアイディアが浮かんだのが最初です。 ___そもそも、名刺を木で作ろうと思ったのはなぜですか? 野村:2016年4月の熊本地震がきっかけです。当時、私自身は既に東京で会社員として働いており、友人と一緒に何かできないかと、都内で復興支援マルシェを開催していました。大々的に運営するようになり、その商品コーディネートを任された際、名刺が必要になったんです。地元の方と実際に会って、商品を取扱わせてほしいとお話しているうちに、この名刺を地元のもので作れないか?と考えるようになりまして。  ___なるほど、そうして出来上がった木の名刺からインスピレーションを受けて、ジュエリーが生まれたのですね。 野村:完成した木の名刺を見て、あまりに美しくて。そこからは完全に閃きでした。これはジュエリーにできると確信し、ジュエリーデザインをしている妻の妹に相談しながら、形にしていきました。今は、私や妻のアイディアをデザインに組み込んでいます。 人も自然も、そして地域も文化も生業も取り残さない ___実際にジュエリーを商品化するにあたって苦労したことはありますか? 野村:1番は加工性です。KALCANOのジュエリーは、幅2mm、薄さ0.4mmという非常に繊細なもので、これだけ細く薄い木を加工するということに最初は苦労しました。KALCANOのこだわりとして、「誰もが特別な機械を使わずに指先から生み出せるもの」にしたいという思いがあります。それを守りながら上質なものを作るため、木材について一から勉強しました。  ___「指先から生み出せるもの」ということは作り手も育てるということですか? 野村:はい、まず地域から魅力的なものを発信する時、新しい工場を作ったり、技術を導入したりするのではなく、私たちが好きなふるさとの風景のままで、そこから世界の一流ブランドが認めるようなプロダクトを生み出せないかなと考えました。そのために、地域の方々に製造技術を伝授し、1人でも多くの作り手を育てることで、地域の人の指先から生み出すプロダクトを地域の生業にしていけたらと思っています。 ___実物を拝見すると、とても高級感がありますよね。 野村:ありがとうございます。これは今も積み上げている途中なのですが、KALCANOを世界のハイブランドの一つにしていくには、そのハイブランドの市場に出しても恥ずかしくないものを作らなくてはなりません。小国杉をメインに、18金や国産のあこや真珠、国産の漆など素材にもこだわり、今まで存在しなかったパーツを型から作っているものもあります。また、パッケージや、ブランドストーリーなども工夫し、プロダクトの価値を高めていくことが、今も課題として取り組んでいる点です。 ___ディスプレイも本物の苔を使ったりと、こだわられていますよね 野村:実はPOP UPは今回のThe Craftedが初めてだったのですが、ディスプレイに使用した苔は小国杉が広がる山から採取した本物の苔です。ストーリー全体を通してブランド力を高め伝えたいという想いがあるので、世界観を大事にしたく、フェイクは使わない、そして地元のものを使うという点には特にこだわっています。 ___ジュエリーのメインの素材となる小国杉について、詳しく教えていただけますか? 野村:小国杉は、他の杉に比べて白っぽく、少しピンクがかった色をしています。木を加工する際、天然乾燥だと半年近くかかるため、大抵はボイラーを使い1週間ほどで乾燥させることが多いのですが、火が入るため少し焦げた色になりがちなんです。でも小国杉が広がる熊本県小国町は、今も噴火活動をしている阿蘇山の麓にあり、地熱で乾燥をさせることができます。ボイラーで乾燥させるのと変わらない期間で乾燥できるのに、地熱という自然のものを使っているため、木の本来の色や、しなやかさが出てくるんですよ。エコノミー・エコロジカルで、良いものができる。250年前に植えられた歴史ある杉の美しさを、最大限に生かす一つの方法として、ジュエリーという形があっても良いかなと思っています。   その「美しさ」を世界へ ___実際に手に取らせていただきましたが、その繊細さに加えて、ものすごく軽いことに驚きました。 野村:気がつきました?実は、KALCANOというブランド名は、その軽さから来ているんですよ。「軽いね」というのを熊本弁で「かるかね〜!かるか〜!」と言うんです。それをベースにしつつ、加えて、KALCANOは世界のハイブランドと肩を並べることを目指してブランドを立ち上げたので、メインのターゲットである欧米市場を意識して語尾を「ノ」にしました。ヨーロッパのハイブランドは「ノ」で終わるブランドが多いイメージなんですよね。…ほとんどダジャレですが(笑)  ___綴りはCALCANOではなく、KALCANOなんですね。 野村:そこは1つポイントです。ヨーロッパの方に聞いたら、「K」で始まるのはKIMONOに代表されるように、少しオリエンタルな雰囲気で、日本の香りをイメージさせるのだそうです。現地の既存のブランドにはあまりない文字の並び。だからこそ「C」ではなく「K」を選びました。 ___野村さんが「ふるさと」に対して想いを巡らせたのはいつからですか? 野村:ブランド立ち上げにあたり最後の一押しになったのは2016年の熊本地震ですが、元々は小さい頃から自分の好きなものを誰かに紹介するのはすごく好きだったんです。中学生の頃は熊本城に遊びに行き、迷っている観光客の方を見つけて、勝手にガイドしたり…! ___すごい行動力ですね! 野村:面白かったのは、携帯電話に間違い電話がかかって来たときに話が盛り上がり、熊本に遊びにきてもらって案内したこともありました(笑) 大人になって、熊本地震をきっかけに、“自分で何ができるか”ということをより探すようになりました。 熊本には、地元の良さを伝えていきたいという人が多いように思います。それはきっと、自分たちが子供の時、大人たちがそうしていたから…! ___地域で気持ちを繋いでいくというのは素敵ですよね 野村:そうですね。ただ、地域おこし、地域のものづくりというのは、どうしても内輪に入りがちですよね。たとえば、熊本の人は熊本の人で集まる傾向があるように。現地に来てくれる人には届くけれど、外に目を向けるとまだまだ。だからこそ、世界に負けていないものの価値を高めて、しっかりと世界に届けていきたいという想いがあります。 ___今後、KALCANOをどんなブランドにしていきたいですか? 野村:実は元々コロナがなければ日本ではなく欧州から販売開始する予定だったんです。いつか世界中の人に、「KALCANOといえば、ふるさとの美しさをそのまま表現したジュエリーだよね」と言ってもらえるようなブランドにしていきたい。直近の目標は、例えばパリのファッションウィークやカンヌ映画祭で衣装として使ってもらったり、海外向けの雑誌で紹介してもらったりすることです。そして70年後には、世界の超一流ブランドと並ぶブランドを目指して育てていきたいです。 KALCANO公式サイトはこちら   Model by Miyako Miyazaki Photo...

「巡り(循環)の良い暮らしを届けていきたい」LOVST TOKYO ブランドインタビュー

2021年にローンチしたブランド「LOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)」は、廃棄リンゴから生まれた「アップルレザー」など、植物由来のヴィーガンレザーを用いたアイテムを展開しています。 先日2022年1月22日にはリブランディングを発表し、”アップサイクルから始まる、巡りのよい暮らし。” をコンセプトにライフスタイルブランドとして生まれ変わりました。 LOVST TOKYOを立ち上げた、代表の唐沢海斗さんに、お話を伺いました。 アップルレザーを取り入れたライフスタイルブランドの立ち上げ ___ブランドを始めるきっかけは? 唐沢:2018年からインポートアイテムのブティック事業に着手し、2021年プライベートブランドの「LOVST TOKYO」を立ち上げ、最初はクラウドファンディングからスタートしました。 ブランド名には、LOve(愛を持って) + Vegan(ヴィーガンのような多様な価値観を) + 1ST(一番に尊重できる文化を) + TOKYO(東京から発信していく)ことを目指したいという想いを込めています。当初手がけていたブティック運営、セレクト・販売を行う中で、もっと自分たちで責任を持った物づくりを通してメッセージを発信したいという想いから、LOVST TOKYOをはじめました。 ___LOVST TOKYOの商品は高級感があって素敵ですね。 唐沢:多くの商品に使っているアップルレザーはイタリアのメーカーから直接仕入れているのですが、ツヤがあり、たくさんの方から可愛い!というお声をいただいております。 ___アップルレザーというのは、実際に生地にりんごが練りこまれているのですか? 唐沢:そうです。アップルレザーは、本来捨てられるはずだった、りんごジュースの搾りかすをアップサイクリングして、合成樹脂と混ぜ合わせることで生まれたヴィーガンレザーです。 ___LOVST TOKYOのオリジナルコレクションを拝見し、高いデザイン性と軽さに驚いたのですが、その秘密を教えてください。 唐沢:現行のバッグのデザインは、私自身のイメージを工房に伝えて作ってもらっているのですが、実はこれからデザイナーさんにも入ってもらって、新しくデザイナーズコレクションというラインを展開していく予定ですので、ぜひ期待してください!また、アップルレザーのような植物由来のヴィーガンレザーは、天然皮革と比べて軽いという特徴があります。加えて、天然皮革や従来のヴィーガンレザーよりも、水や排出するCO2の量を抑えることができ、環境問題や動物にも配慮したものづくりを実現しました。 ___可愛い・使いやすい・環境配慮の三拍子が揃っているのは魅力ですね! 唐沢:作り手としては環境や動物への配慮という視点をしっかり持ちつつ、でもお客様からすると、ものを選ぶときに「環境に優しいから買う」という理由だけでは少しハードルが高いかもしれないと思うんです。だから、「可愛くて、使いやすい」がベースにあり、その商品が更に環境に優しかったらすごく良いよね、という考え方をお伝えできたら良いなと思っています。 ___ネイキッドサコッシュやリュック、すごく素敵です。新作の猫の首輪も拝見しました! 唐沢:今回新作として、2月22日の猫の日にクラウドファンディング を通して「APPLE MEOW COLLOER」を発売します。こちらは首輪の表素材にアップルレザー、裏素材にはコルクレザーを使用しており、どっらも植物由来のレザーを使っているので、猫ちゃんも安心です! 「APPLE MEOW COLLOER」¥5,625(ゴロニャーゴ)    多様性を受け入れるきっかけになれば ___ところで唐沢さん自身が環境や動物に対する思いを抱いたのはいつからですか? 唐沢:実は私自身、元々環境に対しての意識を高く持っているタイプではなかったのですが、アメリカの大学に在籍していたときに、ヴィーガンの方に出会ったのが入り口でした。保守的だった私は当時、ヴィーガンという考え方を受け入れるのに時間がかかったのですが、その価値観を知るにつれ、もっとオープンマインドに、多様性を受け入れてみても良いのではと感じるようになりました。 ___多様性という意味では、「共生コレクション」というラインも展開されていますね 唐沢:はい、「共生コレクション」は、異なる考え方や価値観を持っていても、性別を問わず誰でも気軽に楽しめる、ボーダーレスなデザインにこだわっています。 ___ヴィーガンという考え方も多様性の一つですよね 唐沢:そう思います。なので、そもそもヴィーガンを広めていきたいというよりは、ライフスタイルの中の選択肢の一つとして考えてもらう機会を提案し、結果的に自分に無理のない範囲で環境や動物に配慮できたら理想的ですね。 ___なるほど、今回ライフスタイルブランドとしてリブランディングされたのも何か意図があるんですか? 唐沢:そうですね、元々はブランドの存在意義として「きっかけを与えられるブランド」になると意気込んでいたんですけど、3年後、5年後、そしてその先にのモノづくりを通して僕たちが伝えていきたいことや実現させたいことを改めて整理した時に、サステナブルを知る「きっかけ」でおわるのではなく、より皆様のライフスタイルに寄り添った「巡り(循環)の良い暮らしを届けていきたい」そう決意しました。  ___「巡り(循環)の良い暮らしを届けていきたい」という視点で、いま具体的に考えている取り組みはありますか? 唐沢:巡り(循環)という一つの意味で、カーボンオフセットは考えていきたいと思っています。ものを生み出している以上、二酸化炭素を排出してしまうのは否めません。ただ、それを事業活動の中で相殺していきたいと考えているんです。なので、植樹活動を行う団体への寄付もできるショップポイントを導入するなど、顧客と手を取り合いながら環境負荷を最小限に循環する仕組みを整えていきたいですね。 ︎ ライフスタイルブランドとしての展望...