TheCrafted銀座は3/31閉店しました

Shopping Cart

カートは空です

買い物を続ける

「本当に良いと思えるものを届けたい」山西牧場 3 é mon ブランドインタビュー

知る人ぞ知る、プラセンタ高配合化粧品「3 é mon

実はこちら、1軒の農場がプロデュース・販売をしています。

コストや生産性より、自分が本当に良いと思えるものにこだわりたい。

そんな強い想いを持って、豚肉の生産を軸に、加工品や化粧品の企画・販売を行っているのが、茨城県の山西牧場さんです。

農場で新しい取り組みをはじめた理由とは。

そして命を余すことなくいただく姿勢、その深い想いに迫ります。

 

山西牧場の3代目、倉持信広さんにお話を伺いました。

「飲める脂」がコンセプト。豚の全てを価値に、豚の可能性を広げたい。

___山西牧場さんでは豚の生産をされている中、倉持さんの代で直販を始めたと伺いました。そのきっかけは?

倉持:「美味しさ」を伝えたいという想いが1番です。今までは生産が中心だったのですが、自社で販売することを通して「自分たちならでは」をきちんと届けていきたいと思い、約2年前、本格的に所謂B toCの直販を始めました。

先代から、良いものをつくることにこだわってきたのですが、なかなか伝わらないという課題がありまして…。例えば、生産したお肉はスーパーに並んだりするのですが、山西牧場の名前が出ることはほとんどありません。県や国の括りで、茨城県産、国産という表記になるんです。労力をかけて良いものを作っても、その良さが実際に食べてくださる方まで届かないことを痛感していたことから、直販を決意しました。

___なるほど、そうして立ち上げたのが「3 é mon」というブランドですね。

倉持:実は家系が26代続いているんです。「三右衛門」という名前は襲名しながら続いてきたのですが、時代が変わる中で、だんだんとそういった文化もなくなってしまいました。でも、せっかく我が家に続く名前があるのだから、これを復刻してブランド名にしようと考えました。

これまで先代がやってきたことは「三右衛門」と表記し、これから自分たちが形を変えて生み出していくものには「3 é mon」と名前をつけました。読み方は変わりません。ベースとして引き継ぐのものは残しつつ、「3 é mon」というブランドの中で、今の時代・生活に合わせた「ものづくり」をしていけたらと思っています。

___直販することで、想いを伝えられるようになった実感はありますか?

倉持:そうですね。でも、違う問題が発生しました。自社で作る加工品には、なるべく保存料を使わないようにしているのですが、賞味期限が2〜3週間くらいのものが多く、どうしても余ってしまうことがありました。そこで、方針を変えました。

___どのように変えられたんですか?

倉持:簡単にいうと、一旦全部やめました!(笑)

1番自信のあった1種類だけの販売に切り替え、あとは天候・気温に合わせて、シーズンごとに商品を展開することにしたんです。トライアンドエラーの繰り返しでしたが、色々とチャレンジしているうちに、商品も売り切れるようになっていきました。

 ___その、自信のある1種類というのは?

倉持:ベーコンです。今もダントツで1番人気で、看板商品になっています。お客様から「これじゃないと!」と言っていただけるのは、山西牧場の商品の良さがきちんと伝わっていることを感じられて、嬉しく思います。

___お肉から、餃子、カレー、ポークジャーキー、しゃぶしゃぶギフトセットまで…種類も豊富ですごいですよね!

倉持:基本的には私が在庫管理をしています。常温で日持ちするもの以外は、なるべく新鮮な状態でお届けできるよう少量ずつ作っています。また、お肉は注文が入ってからご用意するようにしており、その鮮度はもちろん、自信を持って提供できるものであるかどうか、私自身でスライスをしながら品質のチェックをし、お客様にお届けするようにしています。 また、どれも自分たちのお肉の味わいが伝わる加工品づくりにこだわっており、なるべく保存料を使わない、餃子は手包みにするなど、山西牧場の素材ありきのものを生み出そうと思っています。

日本初・農場発信のスキンケアラインは、アップサイクルへの想いから。

___そして202110月には化粧品販売をスタート。農場で化粧品を作ろうと思ったきっかけは?

倉持:もともと、サプリメントや化粧品に加工される予定の胎盤を出荷・納品していたんです。あるとき契約が終了し、使い道がなくなってしまった胎盤は破棄するしかなく、無駄になってしまっていました。そんな中で、自分たちのプロデュースで化粧品を作れないかと思うようになったんです。そこからは色々な方にお話を聞いて知見を集め、2年ほどかかって商品化に辿り着きました。

___廃棄になってしまうものも商品化するとは、動物に対しての敬意を感じます。

倉持:ヴィーガン、サステナブルという視点では、対極にいると思われているかと思います。ただ、食べ物として命をいただくのは避けられないこと。その中でできる限りのことをしたいと考えました。SDGsの中にも、「つくる責任、つかう責任」という目標がありますが、お肉や骨、内臓など、食べるために命をいただくことに対して、胎盤などの副産物も、なるべく捨てずに有効活用したい。命を余すことなくいただく姿勢は持っておきたいですし、かつ、ただ使えば良いのではなく、良いものを作るというところに立ち返って、アップサイクルに繋がればと思っています。

 ___3 é mon」のプラセンタエキスは、ローション 3%、エッセンス 30%と高配合なのに、お値段がリーズナブルなことにも驚きました。

倉持:プラセンタの配合率を上げれば上げるほど、その分、原料である胎盤を多く必要とするため、原料費が高くなり、販売時の価格も上がってしまいます。ですが山西牧場では、原料を持っているため、ふんだんに使用することができるのが強みです。むしろ、たくさん使わないとせっかく産出された胎盤を余らせてしまうことにも繋がる。なので、素材をしっかり入れて濃いものを作り、できる限り価格を落とすように意識しています。その代わりマーケティング費用はかけられないので、実際に手にとって良いと思ってくださった方に届けていきたいと思っています。

 

農場だからこそできるこだわり。

___農場が化粧品を作るというのは、ほかに聞いたことがありませんでした。

倉持:生産農場が自社でプロデュース・販売を手がけるのは、日本では初めてのことです。でも、農場だからこそできること、原材料にも、そして原料処理にもこだわっています。

原材料は、自社指定配合の穀物飼料を食べ、大切に育てられた母豚から採取した胎盤のみを使用しており、シングルオリジンの化粧品に仕上げています。

倉持:また、大抵の場合、胎盤を採取・出荷する際は、具体的にどんな製品になるか知る術がありませんが、山西牧場では化粧品に生まれ変わらせるというゴールを見据えて採取を行うので、その胎盤の状態にもこだわることができるんです。例えば、採取した胎盤は、その日のうちに血液部分の切除、洗浄を行って、保存をするなど…。胎盤の状態にまでこだわりを持つということは、生産農場でしかできない取り組みだと思います。実際に、「こんな綺麗な胎盤は見たことがない」と仰っていただいたこともあるのですが、やはりお届けする先のお客様と繋がっていると思うからこそ、少しでも質の良いものを提供したいと考えています。

___パッケージも素敵ですね!

倉持:お肉の販売でも大事にしている「シンプルさ」を意識しました。性別・年代問わず、どんな方にも手にとってもらいやすい、ニュートラルなものを作りたいと思っていたので、中身も、そしてパッケージも可能な限りシンプルにしました。すべての化粧品は、無香料、アルコールフリー、防腐剤・パラベンフリーです。

 ___そのクオリティの高さを多くの人に知っていただきたいですね。

倉持:やはり課題としては、この化粧品の良さを、どうやって伝えていこうかという部分です。原価の高さに比べて販売価格はなるべく抑え、自信を持って提案できる商品ができました。そして、生産者としてこだわっている部分は、生産者だからこそ自分の言葉で伝えられます。でも、化粧品業界への参入は初めてのことなので、まず知ってもらう、手に取ってもらうにはどうすれば良いか、今も勉強中です。

___山西牧場の3代目として、これから「3 é mon」をどう成長させていきたいですか?

倉持:時代の変化の中で、動物との関係性に対してお声をいただくこともありますが、そういうときこそ変化のタイミングだと思っています。継いでいく一方で、新しい価値観を取り入れていくことも必要。柔軟性をもって、この産業を良い形で残していけるように、そして今後も代々繋いでいけるブランドを目指して、日々精進したいと思っております。

山西牧場 公式サイトはこちら

 

Edited by Ayene Kibayashi (@ayanen_n