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「マスクのある生活を、心地よいものにしたい。」We'llブランドインタビュー

毎日マスクが手放せなくなる世界が来るなんて、誰が想像したでしょうか。

まるで、その日身に着ける洋服やコスメ、ネクタイを選ぶように、マスクにも使い心地やオシャレを求めるようになった昨今。

こだわりのマスクで、人々に優しく寄り添おうとするブランド「We’ll(ウィール)」が今、多くの人から熱い支持を受けています。

We’llを立ち上げた、代表の藤井篤彦さんにお話を伺いました。

 

サラリーマンを辞めて飛び込んだ家業で、マスクブランドを立ち上げるまで。

___ご実家ではどのような事業を?

藤井:家業で繊維事業をしておりまして、大阪の泉州で76年前に創業しました。近年はストレッチパンツ専門の工房として運営していたのですが、コロナ禍に入ってから始めたのがマスクの生産です。元々私は家業を継ぐ予定はなく、東京でサラリーマンをしていました。当時、衛生用品メーカーに勤め、マスクも作っていたんです。今から6年前に家業を支えるべく飛び込んだ場所で、またこうしてマスクを作ることになろうとは…不思議な巡りあわせですね。

___ストレッチパンツの生産技術を活かしてマスク作りを?

藤井:はい、うちの一番の資産は工場があるということと、良い生地を持っているということです。創業時はセーター屋としてのスタートだったので、特に伸びる生地の扱いについては強みでして…その生地を使ってストレッチパンツを生産していたのですが、何か新しい事業ができないかなと、ずっと考えていました。そんな折に未曾有の事態となり、世の中でマスクが足りないという状況になった。これはやるしかないと、マスク生産に踏み切りました。 

___それがWe’llを立ち上げるきっかけになったということですね。

藤井:そうですね、 ストレッチパンツを作る上で、よく伸びて体にフィットさせる技術が得意なので、マスクでも、生地が伸びて顔に心地よくフィットする商品を開発したいという想いがありました。20203月にマスクを作り始め、当初はストレッチパンツのブランドTAKUMIBAで販売し始めたんです。そして202011月に、マスクだけのブランドとして独立させることに。それが「We’ll」です。

___ストレッチパンツ用の工房を使ってマスクを作っているのですか?

藤井:ストレッチパンツの卸売事業を進める中で、低コストで高い品質を叶えるため、2019年に工場での設備投資に踏み切っていました。そんな矢先、年が明けてすぐに予想もしなかったコロナの影響で、オーダーのキャンセルが相次ぎまして…これは困ったと頭を抱えたのも束の間、この設備がマスクの生産を助けてくれることとなりました。

 

信頼できるチームがあってこその「ものづくり」

___マスクを作ろうというアイディアは藤井さんが?

藤井:実は、僕じゃないんです。営業で出張中のある日、事業所にいるスタッフから1通の連絡が来て…そこには「明日見せますね」というメッセージとともに、マスクの試作品の写真が添付されていました。

___なんと、従業員の方からの提案だったのですね。しかも試作品まで!

藤井:自由ですよね。スタッフが思い立ってすぐ試作してくれていて。マスクが足りないと言われ始めた時、自分たちに何ができるのかを瞬時に考えてくれました。そんなチームのアイディアから生まれた商品なんです。ちなみに、うちの工場にはデザイナー、パタンナーも居て、企画から裁断・縫製・検品・包装までワンストップで生産ができるのが強みでもあり、アイディアから形にするまでのスピード感には自負があります。

___そうしてマスクは急ピッチで生産・発売されたのですね。

藤井:ちょうど国内でコロナ感染状況が悪化し、安倍晋三首相(当時)の全国一斉休校の要請が出た1週間後には、マスクを発売していました。あの試作品の写真が送られて来た日から発売まで10日足らずの出来事でした。

___恐ろしいほどのスピード感ですよね。We’llという名前も皆さんで考えられたと伺いました。

藤井:マスクブランドとして独立させようと考えた時に、チームでアイディアを出し合った結果、We’llというブランド名ができました。マスクがある生活からウェルネス「Well-ness=健康」を生み出したいという想い、また「We will=私たちは~する」という未来への意志、そして「Weal=幸福」がある循環を実現したいという想いを込めています。

 

圧倒的なバリエーションと着け心地の良さを追求

___We’llは、マスクの種類がものすごく豊富ですよね!

藤井:有難いことに種類豊富だよねと反応をいただくことが多いですね。一番最初はシンプルなシングルタイプから始まり、スタッフのアイディアでワイヤーを入れてみたり、カラーバリエーションを考えたりしているうちに種類も増えていきました。一つの事業所に全工程を担うスタッフが居るということは、スピード感をもって生産できるというだけではなく、コミュニケーションが図りやすく、また何度も試行錯誤できるということもあり、納得がいくまで修正を繰り返して商品化しています。

___デザインも相当こだわられていますよね。

藤井:今やマスクは毎日つけるものになっていて、つけ心地の良さはもちろん、小顔に見える、鼻が高く見える、顔色が明るく見えるといった見た目も大事にしています。そのために、より良いフィット感を求めて形を改善したり、息のしやすさや、ちょっとした顔のラインの見え方にも気を遣ったりして、試行錯誤しています。

___マスクの色も、パーソナルカラーを元に選べるよう設計してあるんですね。

藤井:クールタイプなどの季節向け商品も合わせると、全部で32色の展開があります。自分にどんな色が似合うかわからないという方もいらっしゃると思うのですが、簡単にご自身に合うマスクの色を診断することができるページも作ったので、ぜひこちらからチェックいただけたら嬉しいです!

___We’llのマスクは全て布マスクですが、不織布マスクの推奨についてはどう対応されていますか。

藤井:不織布マスクと布マスクを二重にして着用されている方も多いかと思うのですが、実はWe’llでは2層構造になっているダブルレイヤータイプを販売しています。内側に不織布のフィルターを挿入できる裏地を付けており、布マスクと不織布マスクの良さを兼ね備えた商品です。フィルターはウイルス飛沫を99.9%カットする3層構造のものを付属しており、替えのフィルターセットも販売中です。

___マスクでは珍しく、カスタムオーダーもできると伺いました。

藤井:銀座の店舗で顔のスキャンをし、3Dデータに基づいて、よりピッタリとフィットするマスクを作成できるサービスを展開しています。特に標準的なXSSMLサイズではフィットしづらい顔の形の方にはおすすめです。リピートしていただく方も多く、なかなか顔に合うマスクが見つからないという方には一度試して頂ければ幸いです。

___今、マスクが身近な存在になったことについてはどう思いますか。

藤井:予防的な側面はもちろんですが、メイクをしなくて良いので時短になる、着用している方が集中できる等、マスクの価値観は変化しているように思います。だからこそ、否が応でも義務として着用しなければならないという状況を早く脱して、つけたい人がつけたいマスクを楽しむという、次の段階に入れる日が来たら良いなと思っています。

___We’llのマスクを実際に使わせていただきましたが、形の綺麗さとともに、つけ心地の良さに驚きました。

藤井:マスクのある生活を心地よくしたいという想いから、つけ心地にはかなりこだわって作っています。市販のマスクはかなりの種類を自身で試して体感した上で、素材や伸び、形や縫い目、細かいディティールなども含め、実際に自分がつけたいと思える心地よさを追求しました。実際に手にとっていただいた方からも評価いただくことが多く、嬉しい限りです。

 

We’llならつけたいと選んでもらえるように

___ギフトもお洒落で素敵ですよね。大切な人に贈りたくなるマスクセットです!

藤井:最初はギフトラッピングの問い合わせをいただいたのがきっかけで、ギフトを企画しました。マスクって毎日使うものですが、なかなか自分でお金をかけられないアイテムですよね。だからこそWe’llのマスクが、貰って嬉しいものになったら良いなと思っています。なお、包装はビニールではなく、ファブリックタイプの巾着を使用しています。この布は、ストレッチパンツのシーチング(仮縫い用の生地)の端切れを使って、極力新しい資源を使わないように心がけています。

___サステナブル視点も意識されているのですね。

藤井:そうですね。Wellのマスク自体が洗って繰り返し使えるものという点では、石油資源の軽減やサステナブルな商品提案という視点を持ちつつ、例えば配送についてもビニールは使わない等、環境への影響は意識しています。また、100年前は国内生産がほとんどだったアパレルが、いまでは約98%が海外製になりました。国内生産・国内消費ができている洋服は今や2%程度なんです。We’llのマスクを通して、日本で作り日本で使う、持続可能性という視点も大事にしたいと考えています。

___ SDGsの目標にも「つくる責任 つかう責任」という項目がありますね。

藤井:洋服の原価の多くは縫製工賃=人件費です。人件費の安い国で作れば作るほど、服の価格は下がるのですが、今や世界の各地域の人件費も上がっています。そもそも途上国において労働に見合わない賃金で生産活動をすることはフェアではない上、とても持続性があるとは言えません。そういった意味でも、We’llは日本国内で責任を持って生産することにこだわっていきたいと考えています。

___これからマスクをどう進化させていきたいですか。

藤井:マスクの価値が多様化している中で、マスクをつけると自分に良いことがあるものとしてバリューアップしていけたらなと思っています。例えば寝ている間に肌を保湿できるマスク、喉を乾燥させないためのマスク、リフトアップできるマスクなんかができたら面白いですね。

___We’llが更に多くの人に愛されるブランドになっていくと良いですね。

藤井:周りも自分も大事にするからこそ、進んでマスクを着用しようという方に、ぜひ手にとっていただきたいですね。

また、コロナ禍が過ぎた後こそ、マスクの価値が問われると考えています。Wellは布マスクの中の一番を目指しているので、マスクを手放せる時代が来た時でも、We’llだったら普段から着用したいと思っていただけるブランドを目指して成長させていきたいです。

▶︎We’ll公式サイトはこちら

 

Edited by Ayene Kibayashi(@ayanen_n