TheCrafted銀座は3/31閉店しました

Shopping Cart

カートは空です

買い物を続ける

INTERVIEW


出店ブランドのこれまでとこれから

好きな自分を発見し、あなたらしいわくわくした暮らしを」MANUALgraphブランドインタビュー

生活する空間の中で欠かせないソファ。 いつも使うものが、自分らしくて愛おしいものだったら? きっとあなたの毎日は、楽しい時も、辛い時もあるだろうけど、ソファに座れば、自分を見つめ直して「好きな自分」に戻ってくる。 やっぱり「自分らしい暮らし」が毎日できたらワクワクしますよね。 今回は、静岡県裾野市のソファ専門店MANUALgraphを営む鈴木様にお話しを伺いました。 長年の丈夫なソファを作る技術を受け継いだ自社ブランドMANUALglaph -MANUALgraphはどんなブランドですか?鈴木:静岡県裾野市で小さな工場の一角で運営しているソファ専門店のD2Cブランドです。家具製造工場として家業では58年、主に業務用のソファを展開してきましたが、その技術と経験を生かして2013年に自社ブランドとして立ち上げたのがMANUALglaphになります。   -MANUALgraphさんが生まれたきっかけを教えてください!鈴木:大震災をきっかけに2011年に3代目の僕(鈴木様)が後継ぎとなりました。自分の家業を改めて俯瞰してみると、ソファが小さい工場で0から作れることに驚き、価値を感じました。当時はオフィスやレストランからの特注のご発注が中心だったのですが、その技術を生かして一般のお客様向けにもご提供できないか?と考えたのがMANUALglaphが生まれたきっかけです。 当初は従業員のほとんどが65歳で、若い世代にどうやって自分たちの技術を引き継ぐか?悩んでいました。自社ブランドを立ち上げることで若手社員の方々にも技術を受け継いでもらいやすくなるのではないかと考えました。 -小さな工場の一角から始められたんですよね鈴木:そうなんです。工場の一角を店舗にしてみたはいいものの、最初は何も考えずに、広告も打ってないし、、本当にお客様が来るのか?と不安になっていました。 オープン当日、地元の周りの人たちから暖かなお祝いをたくさん頂き、本当に地元の皆さんに助けてもらったことを今でも覚えています。不安な時を共に支えてくださり、地元の暖かさを改めて実感し、感謝しています。 最初は地域を中心に少しずつ販売していき、2,3年目ではインターネットやメディアを通じて、県外からのお客様も増えていった印象です。 -お客様の嬉しかったエピソードはありますか? 鈴木:とても印象に残っているお客様がいらっしゃいます。そもそも、うちの工場は、近所の人もあまり知らない辺鄙な場所にあるのですが、1組の夫婦がわざわざ足を運んでくださいました。理由をお聞きすると、埼玉に住む息子さんから「MANUALgraphって知ってる?」と言われ、近所に素敵なソファのお店があるなら、ぜひ見に行きたいと思ってくださったみたいです。 都心付近の方がMANUALgraphを知って地域の人へ発信してくださっていることを知り、とても嬉しくなりました。 一方、最近では、外向けの発信はしていたけれど、地元の人への認知はやはりまだ低いということにも気付かされた出来事でしたね。 愛する静岡の魅力をMANUALgraphが発信したい -鈴木さんが裾野市に戻ってみて、感じることはありますか? 私は元々、大学から上京していて、地元に帰るつもりはありませんでした。しかし、震災をきっかけに故郷に戻ることになったのですが、戻ってみると、裾野市ってすごくいいところだ!ということに深く感動しました。 子育てをする環境、自然に恵まれていて気持ちがいい、人が温かい、良いところがたくさんあって、本当に帰ってきてよかったと思っています。出身者である自分も地元の良さに気がついていなかったけれども、もっとみんなにこの地域のことを知ってもらいたい!訪問してもらいたい!と考えるようになりました。静岡の魅力を全国へ。そのきっかけの1つにMANUALgraphがなれたら嬉しいです。   好きな自分で過ごせば、毎日が楽しい -MANUALgraphさんのこだわりを教えてください。鈴木:FUN LIFE, FAN SOFAをブランドメッセージとして掲げています。ソファを通じてワクワクした暮らしをお客様に提供したいという想いになります。自分らしく好きな自分でいられる時間を大切に、毎日の生活をMANUALgraphのソファが支えられたらと思います。 -自分らしいソファとは?鈴木:今まで、オフィスや店舗さんに完全オーダーで提供していたものを、一般のお客様向けに、注文いただいてから1台ずつセミオーダー/完全オーダーでお作りしています。 お客様1人1人に合わせて、生地、サイズ、脚のタイプなど、自分の好きなものにカスタマイズいただき、お客様らしいソファをご提供します。 そのソファと共に、お家で自分らしく、ゆったりとリラックスした時間を過ごして頂けたら嬉しいです。 自分が最高だと思う時、自分をダメだと思う時、人生にはきっとあるはずです。でも、全て自分なんですよね。それを受け入れて、好きな自分を取り戻す体験や暮らしを提供します。   -MANUALgraphさんが100%自社工場での製造にこだわる理由はなんですか?大型量販店ほど低価格というわけにはいかないのですが、工場直販なので、自分らしいソファを中間マージンを省いた適正な価格でご購入いただけることを目指しています。 私たちは、作り手の想いと使い手の想いをコラボレーションと言っていますが、コミュニケーションを通じてお客様のご要望をたくさんお聞きして、可能であれば全力でお応えし、推奨しないことは理由をしっかりお伝えして、ご納得いただける形で提供しています。 お客様の中には、多くの家具を見て回ったけど、どうしても欲しいものが見つからず、MANUALgraphに来てくださる方もいらっしゃいます。 好きな自分の再発見を楽しみながら、お客様の求める暮らしをご提案しています。 -「丈夫で長持ち」である理由を教えてください。 業務用のノウハウで不特定多数の人が使っても壊れないソファを作ってきたので、その技術を活かしています。 具体的に言うと、バネの感覚を狭くしたり、 ウレタンを何十にも重ねたり、など長年の経験から、丈夫に作る工夫を多く取り入れています。 鈴木さんのnote https://note.com/daigosuzuki   -MANUALgraphさんのこれからの目標はありますか? 今までは実店舗を中心にやってきましたが、これからはECでのコミュニケーションであったり、地域外の人たちに静岡の良さを知っていただくために、引き続き活動していきたいと思います。MANUALgraphの工場と店舗は御殿場のプレミアムアウトレットの近くだったり、キャンプ場や温泉など静岡には魅力ある場所が沢山あるので、遊びに来るついでに少し立ち寄っていただけると嬉しいです! FUN LIFE, FAN SOFAと掲げているように、「好きな自分」を一緒に発見し、毎日の生活を共にするソファをご提案することで、自分らしい暮らしをお客様に体感いただけたら幸いです。   終わりに今回はMANUALgraphの鈴木様にお話しを伺いました。自分らしく暮らす。自分らしさって何だろうと考えてるあなたにも。...

「気持ちの良い朝から始まるあなたのワンランク上の毎日」IWONUブランドインタビュー

皆さんはどんな朝を迎えたいだろう? 朝は1日の始まり。朝、目覚めた時、太陽の光を浴びて気持ちよく起きられたら その日の1日ってきっと最高って思えるのではないでしょうか? 頑張る人って睡眠時間が短くて、無理をしがち。そんな方にも寄り添って、少しでも良いスタートで朝を迎えるために質の良い睡眠を研究し、1人1人に合わせた睡眠習慣を提供している「IWONU」のマットレス。 ブランド立ち上げから関わる北沢株式会社のIWONUブランド責任者の北澤様にお話しを伺いました。     心から良いと思うものを自分たちの手で作りたい。 -IWONUさんが生まれたきっかけを教えてください。  北澤:69年間、北沢株式会社では卸を中心に事業を展開してきました。実際に作ってきた商品は各社様でメーカー販売されていましたが、実際にどの商品がお客様にとって最適なのか?わかりませんでした。せっかく長年、寝具に関わってきているにも関わらず、お客様への最適提案ができない現状から、何か自分たちで睡眠の悩みに寄り添うことができないか?と考えたのが初めのきっかけです。 -睡眠って本当に大切ですよね! 自分も20代前半のころは疲れ知らずで睡眠がなくても働ける体だったのですが、20代後半から急に疲れを感じるようになってきて(笑)毎日の仕事のパフォーマンスのためにも、睡眠の大切さに気付かされました。例え、若くても睡眠を疎かにせずに質の良い睡眠をとることで人生そのものが変わってくる、皆さんにも少しでも実感していただけたら嬉しいです。   快適な朝の目覚めは1日をワクワクさせる -IWONUが目指す快適な睡眠とは?北澤:朝起きた時にどんな気分になるか?をとても大切にしています。良い目覚めは1日のスタートを快適にします。朝はその日1日をどう過ごすか?が決まるとても大切な瞬間だと思うんですよね。 例えば、朝スッキリ起きれると、いつもパン1枚だけど、ベーコン焼こう!卵焼こう!とか、なんとなくいつもよりワンランク上の生活をしてみようという気持ちになりませんか?IWONUでは朝の目覚めを気持ちよく起きるために、快適な睡眠を提供して頑張ってる人を応援したいです! -とても素敵ですね。IWONUは頑張る人を支える存在ですね。北澤:そうですね、頑張っている人ほどメンタルが崩壊しやすい。頑張りすぎてしまう。人間関係のストレスもあるかもしれないですが、少なくとも睡眠を改善することで、心休まる日々と、また今日も頑張ろう!という前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。 丁寧な睡眠を取ることで、朝を気持ちよく起きて、そのおかげで何かを頑張って、毎日を笑顔にする存在にIWONUがなれたらいいと思っています。 また、大切な人に優しくなれることも目指しています。寝不足になったり、心に余裕が無かったりすると、大切な人にキツくあたってしまうこともあると思います。IWONUで寝てくれた人が、今までより少しでも心穏やかに優しく過ごせたら嬉しいです。     快適な睡眠の秘訣は? -快適な睡眠をIWONUが実現できる秘訣はありますか?北澤:一般的なマットレスは1枚でひっくり返しても硬さが同じかと思いますが、IWONUのマットレスは自由に寝心地を選べる3分割×3層構造になっています。裏表で硬さが違い、3つに分かれているので、体の部位ごとに硬さを調節することが可能なのがIWONUの特徴です。この構造によって、個人に合わせて微調整することができます。人によって体型や身長、部位の大きさに個人差があるため、最適なマットレスも人それぞれ。ご自身にあった理想の寝心地を実現しやすいです。   個人に合わせて調整をすることで、一人一人が快適に睡眠ができます。特に寝返りを打つ時、マットレスが硬すぎたり、柔らかすぎたりすると無理に筋肉を使ってしまうんです。程よい弾力、程よい柔らかさを実現することによって、無駄な筋肉を使わずリラックスした睡眠をとることができます。   実際にIWONUのマットレスは、寝ている間、呼吸量の消費カロリーが少なく、より体力を使わずに心地よい睡眠を取ることが可能です。   -形状や素材にもこだわったとお聞きしましたが、具体的にこだわりを教えてください!  北澤:素材はエコテックスという世界トップレベルの安全な繊維製品の証を得たものを使用しています。人にも環境にも優しい素材になります。3年前に日本のウレタンを輸出したところ、臭いと言われたのがとても印象に残っています。欧州では日本よりも環境配慮が進んでいるため、きっと不快感を与えたのかもしれないですね。コイルも廃棄の際の観点から欧州ではあまり使われていない素材になります。IWONUでも、環境に影響のあるものはできるだけ避けて世界最高水準の安全な繊維製品を取り入れています。 可愛くて心地よい女性でも親しみやすいマットレス -お客様からどのような声が多いですか?北澤:普段はECでの販売をしており、POPUPは今回が初めてになります。マットレスは頻繁に手軽に買い替えられるものでもないのですが、購入される方は、口コミで繋がっていった印象です。120日のトライアル期間を試し、購入してくださった方が、納得して使ってくださり、人に勧めていただけるのは本当にありがたいお話しです。   お試しトライアルこちらから:https://iwonu.jp/pages/trial   また今回、POPUPを通してお客様のご感想を生でお聞きするのが初めてなのですが、私が1番意外だったのは、「可愛い」というお声を多くいただいたことですね。こうして直接、お客様のお声をお聞きできる機会があるのはとても貴重です。正直、「可愛い」の定義がわからないのでとても驚きましたね。自分たちの知らないIWONUを知ることができました。オレンジのカラーも気に入っていただけているようで(笑)     -確かに私も1番最初にオレンジのカラーに惹かれました!!可愛いです。 実はオレンジのブランドカラーはすごくこだわって選びました。お部屋に使われる色は無難なカラーを選定されているブランドさんが多くいらっしゃいます。もちろん、落ち着くし、好きな色ではありますが、もっと生活するお部屋が「明るく」てもいいんじゃないか?と思ったんです。そんな時に、太陽の色であるオレンジが目に留まりました。朝の太陽が人の気持ちを生き生きとさせることはもちろんですが、反対に仕事が終わって帰宅するときに、オレンジの夕焼けをみて癒されたり。オレンジって生活を豊かにする色だと感じています。   日本人の睡眠習慣をもっと良いものに -今後、IWONUが目指す未来は何でしょうか?北澤:睡眠を作る各国の方との繋がりを生かしつつ、日本人1人1人にあった睡眠を提供していきたいと思っています。きっと世の中の全ての人に届けるのは難しいかもしれないけれど、1人でも満足のいく睡眠習慣を身につけて、毎日を生き生きと自分を満たす人が増えていったら幸せです。 そして、自分を満たすことにより、大切な人に優しくなれるという人から人への連鎖が続いていく。 IWONUで寝てくれた人の周りの人も幸せに。今までより少しでも心穏やかに優しく過ごせる日々が毎日続けば良いと思います。   終わりに 今回は北沢株式会社の北澤様にIWONUのブランドインタビューでお話しを伺いました。忙しい毎日の中で、睡眠は毎日欠かせない生活習慣の1つです。睡眠の質をあげると、1日の過ごし方が変わり、毎日の習慣が変わり、人生が変わっていく。そんな実感をIWONUと共に歩んでみませんか? IWONU公式ホームページはこちらから  ...

「まだ誰も知らない黒を」THE BLACK STAND STANDSブランドインタビュー

皆さんは黒ってどんな色だと思いますか? 性別は?年代は?季節は?どんなイメージを持っているでしょうか? 枠組みを全て無くして、黒は誰が身につけてもいい。 誰かのライフスタイルをワンランクアップさせる色なんです。 いつもの日常の小物が、黒にしてみただけで、少しオシャレに見える。 そんな新しい発見を。黒の売店はそこにあります。   THE BLACK STAND STANDSを立ち上げた市来様、後藤様にお話しを伺いました。   誰にでもどんなスタイルでも。黒は自由な色だ。 -THE BLACK STAND STANDSさんが生まれたきっかけを教えてください! 市来:靴業界では、量販店、ブランド直営店が主流です。しかし、どうしてもお客様のニーズを満たせずにブランドロゴが表に出るブランドありきの靴が全体の割合を多く締めています。 最近では、お客様のニーズはストーリー性であったり、意味があるものに対しての消費活動が多くなってきました。 私たちは、「黒」にこだわったコンセプトショップを作ることで、ジェンダーもジェネレーションもシーズンもこだわらない、先入観を無くして持続的にご愛用いただける商品作りをしたいと思っています。 -黒の魅力って? 市来:例えば、元々黒ではないものを敢えて黒にしてみると、「こんなにかっこよくなる!」「こんなにオシャレになる!」というお客様のお声を多くいただきます。 黒のイメージって皆さんどうでしょう?もしかしたら、そんなに良いイメージは持たないかもしれませんね。けれども、黒はとても魅力的な色であると考えてます。 黒の概念を変えていきたい。黒は黒でも1色に留まらないんですよ。黒にも色々な種類がある。黒というワンカラーでも人によって黒の考え方、捉え方が違うと感じています。 -確かにピンクは恋愛の色、オレンジは元気な色など、イメージしますけど、黒はフラットで先入観なく考えられますね!人によって黒へのイメージが違うとは?市来:そうなんです。例えば、黒は同じ黒いレザーでもシュリンクレザーやスムースレザーなど素材の加工によってもなどの素材によっても与える印象は違いますし、黒の色によって、渋み・深みなども全然違います。 人によって思い浮かべる黒の色が違うので扱っていてとても面白いです。 私たちは黒だから、尖っているとは思っておらず、黒はむしろ色々な表情があるので、幅広くスタイルを表現しています。 黒の売店はそこにある。 市来:私たちは黒の高級店でもなく、黒のセレクトショップでもありません。誰もが気軽に立ち寄れる売店を目指しています。誰でも、どんなスタイルでも、THE BLACK STAND STANDSに寄ってもらえれば、新しいライフスタイルが生まれる。黒を使って日常を豊かにできたり、ファッションを変えてみたり、新しいことに挑戦する後押しができたらいいなと思っています。黒を使って、いつもよりワンランク上のファッションスタイルになりますよ。   何者でもない、自分が好きな選択を -ジェンダー、ジェネレーション、シーズンに拘らない商品を作ろうと思ったきっかけを教えてください!市来:男女問わず、かっこいい!と思うブランドは人それぞれだと思います。その選択にジェンダーは関係ないですよね。 現在はメンズブランド、レディースブランドなどの括りがありますが、 自分が心から好きなかっこいい!と思えるブランドをジェンダー関係なく、異性ブランドだから、と遠慮することもなく、自分らしく自信を持って選べるようになってほしい。 年齢も季節も、「私には若すぎる」「まだ冬じゃないから」などの理由で諦めてしまうことがあったと思います。 けれども、その時自分が本当に欲しいものを選択できたら、きっと幸せなはずです。 枠組みでしかない事柄に縛られず、本当に自分らしいライフスタイルの実現の一歩をお手伝いできるブランドで在りたいです。 -靴業界のユニセックス対応の遅れは?市来:靴業界は実はアパレル業界よりも10年ほど、ユニセックスへの対応が遅れていると言われています。そのため、私たちが企画した靴が工場でのユニセックス対応ができなかったりすることもありました。 実際に、レディース企画で販売した商品を男性のお客様から「このデザインでメンズが欲しい!」と言われることもありました。商品をユニセックス展開でつくることができなかった為、結果としてレディースサイズで販売したところ、男性のお客様から欲しいと多くの要望を頂いたという感じです。 黒という色に、ジェンダーは関係ないです。時代は変化していて、自分たちの好きな形の靴を自分で選択できる、自分を表現していい時代になりました。 私たちが男女問わず、良いと思うものをご提案していくことで、靴業界のジェンダーの常識を取り壊して、みんながもっと靴を自分らしく楽しんでいただけたらと思っています。 -スタンダードであることの良さは?市来:昔は、みんなと違うものがいいという時もありましたが、最近の消費者はスタンダードであることに安心しますよね。私たちはそのみんなが安心するスタンダードに黒という付加価値をつけています。スタンダードだけど、それに満足せず、自分らしい新しいライフスタイルを取り入れられるように。 みんなが身につけている、みんなが良いと思うものだけど、スタンダードでは自分らしくない。そんな時に黒を取り入れてみるとなんだか、かっこよく感じる。黒って素敵な色だねって思っていただけたら嬉しいです。     黒の可能性をみんなに -THE...

「空を飛ぶ鳥のように、自由に。さぁ旅に出よう。」TO&FROブランドインタビュー

あなたは旅に出る時、あれを持っていこう、これを持っていこうとドキドキとワクワクを詰めて、支度をするでしょう? でも、多くなりすぎてあぁこんなに重い荷物を持ち歩くのか。。。。と思ったことはありませんか? 「TO&FRO」は軽量・コンパクト・機能性にとことん拘って糸から生地を織り、商品開発しているトラベルギアブランドです。使う人の旅をもっと心地よく、軽やかにできることを信じて。

「農園から、快適でサステナブルな暮らしを。」KAPOK KNOTブランドインタビュー

カポックという植物をご存知ですか。 これまで商品化が難しかったその素材の可能性を信じ続け、今、新しい選択肢を提案しているブランドがあります。 「KAPOK KNOT(カポックノット)」 生産者にも、消費者にも、そして環境にも寄り添うファッションブランドです。   KAPOK KNOTを立ち上げた、代表の深井喜翔さんにお話を伺いました。   カポックとの出会いが、自身の世界を広げてくれた。 ___ブランドを立ち上げることになったきっかけは? 深井:もともと家業で繊維事業を営んでおり、物心ついた頃から繊維やアパレルの世界が近くにある環境で育ちました。目の当たりにしたのは、アパレル業界の大量生産・大量消費が生み出す多くの課題。また子供の頃からNPO「CISV JAPAN」に参加し、まだ世の中にサステナブルという考えが広まる以前から、サステナブルという領域に触れる機会があったんです。だんだんとソーシャルビジネスについて興味を持ち始め、大学で本格的に学んだことで、これをビジネスとして実現したいと考えるようになったのがきっかけです。社会性も事業性もあるカポックという素材は、これからのアパレル業界に最高に適していると思いました。 ___元々アパレルに興味を持っていたのですか。 深井:いえ、実はアパレルには興味がなくて。どちらかというとアパレルは手段だと思ってきました。その中で、76年間、代々受け継がれてきた家業の延長戦でシナジーのあることをやろうと思い、自分に何かできるかを考えた時にKAPOK KNOTに辿り着きました。 ___KAPOK KNOTの鍵となるカポックという素材について教えてください。 深井:カポックというのは東南アジアを中心に収穫されている、植物の木の実から取れるコットンです。ものすごく軽いという特徴と、繊維の構造から、吸湿や発熱をするという機能性を兼ね備えています。 ___カポックとの出会いはどういうきっかけで? 深井:繊維製品の品質管理士の勉強をしていた時に、カポックの存在を知りました。当初は、羽毛を木の実由来の素材で代替することで、従来価格の高かった製品をより低価格に生産できるという面で価値を感じたのですが、調べていくうちに、動物を傷つけなくて良い、木を伐採しなくても良いなど、想像以上に社会的な価値も大きいのではないかというところに気がついたんです。ちなみに、従来のダウンの場合、1着あたり約30羽もの水鳥の羽が使われていると言われています。一方でカポックの場合、1本の木から約300個の実が取れ、そこから10着分のコートができます。 ___実際にカポックの実物を見に行かれたんですね。 深井:そうですね、インドネシアのカポックを生産する農園まで頑張って行きました。最初は生産者や農園との繋がりもなかったので、直接連絡をして切り拓いていったのですが、現地の方にも「日本人でここまで来たのは初めてだよ」と言われました。笑 ___行動力が凄いですね。そしてインドネシアの農園と取引を開始されたと。 深井:はい、実物を見てから半年後くらいでしょうか。自身で、一緒に仕事をしたいと思える農園と提携し、カポックを仕入れることにしました。 ___カポックを扱う上での困難はありましたか。 深井:一番の課題は、カポックは軽すぎるという点でした。それに加えて短いので、繊維にすることがすごく難しいんです。大手企業と協働して数年単位で研究開発に取り組み、カポックをシート状にすることで商品化を実現しました。これはKAPOK KNOTでしかできない技術だと思います。 ___ブランドスタートにあたり、そのブランド名に込めた想いを聞かせてください。 深井:素材の名前、「カポック=KAPOK」に、「KNOT=結び目」を加えました。ブランドロゴのモチーフは「水引き」です。水引きは永遠に続くという日本独自の想いを込めたものです。そのモチーフを使い、日本からグローバルに通じる持続可能なブランドを目指して、このロゴと名前をつけました。 また、ブランドコンセプトは「Farm to Fashion」です。農園からこころよい暮らしをお届けするため、商品がお客様の手に届くまで、自分たちで責任ある選択をしていくことを、この言葉に込めました。   「機能・デザイン・サステナブル」どれも切り捨てない 。 ___私も実際に羽織らせていただいたのですが、ものすごく軽くて驚いたのと、デザイン的にも素敵なアウターばかりで感動しました! 深井:ありがとうございます。これは商品づくりの上で意識していることの一つで、サステナビリティだけに気を取られて機能性やデザイン性を我慢することはしたくないと思っています。実際に商品化する際にも、「機能・デザイン・サステナブル」の3つの観点から点数をつけ、社内基準を満たしたものだけを世の中に送り出すという基準づくりをしています。 ___サステナブルだけを重視するのではなく、本来ファッションが持つ魅力や視点をベースに考えてつくられているのですね。 深井:サステナブルだから購入するということよりも、例えば可愛い・軽い・着やすい等のフィーリングから入って、かつその商品がサステナブルだったら良いよね、という考え方です。私自身、最近のサステナビリティ偏重に若干疑問を持っていて…じゃあサステナブルであれば大量生産して良いのか?という話ですよね。サステナブルというものに真剣に向き合って、バランスをきちんと保って運営できているブランドって実はそんなに多くないのでは?と思ったり…。だからこそ無理なく、人にとっても、環境にとっても、双方が嬉しいアイテムを生み出せていけたらと思うんです。 ___デザインにもかなりこだわられていますよね。 深井:パリコレにも出ていた、costume nationalというブランドで日本のチーフデザイナーをされていた方が、デザインに加えて、一緒に撮影や店舗内装のディレクションまで入ってくれています。彼がいるからこそ、ブランドとしての一歩を歩みだせています。  ___KAPOK KNOTとして最初に展開した商品はどんなものですか。 深井:ビジネス用のステンカラーコートです。中綿にカポックを使っているので暖かいのですが、その薄さは5mmと、一般的にスーツに合わせるような薄手のコートと見た目が変わらないのがポイントです。   ___最初の商品が出来上がった時の心境はいかがでしたか。 深井:ワクワクと不安が入り混じっていました。これまでにない商品ができたという自負と、本当に市場に受け入れられるのかという不安が両立していました。   世界に発信していけるプロダクトをつくりたい。...

「マスクのある生活を、心地よいものにしたい。」We'llブランドインタビュー

毎日マスクが手放せなくなる世界が来るなんて、誰が想像したでしょうか。 まるで、その日身に着ける洋服やコスメ、ネクタイを選ぶように、マスクにも使い心地やオシャレを求めるようになった昨今。 こだわりのマスクで、人々に優しく寄り添おうとするブランド「We’ll(ウィール)」が今、多くの人から熱い支持を受けています。 We’llを立ち上げた、代表の藤井篤彦さんにお話を伺いました。   サラリーマンを辞めて飛び込んだ家業で、マスクブランドを立ち上げるまで。 ___ご実家ではどのような事業を? 藤井:家業で繊維事業をしておりまして、大阪の泉州で76年前に創業しました。近年はストレッチパンツ専門の工房として運営していたのですが、コロナ禍に入ってから始めたのがマスクの生産です。元々私は家業を継ぐ予定はなく、東京でサラリーマンをしていました。当時、衛生用品メーカーに勤め、マスクも作っていたんです。今から6年前に家業を支えるべく飛び込んだ場所で、またこうしてマスクを作ることになろうとは…不思議な巡りあわせですね。 ___ストレッチパンツの生産技術を活かしてマスク作りを? 藤井:はい、うちの一番の資産は工場があるということと、良い生地を持っているということです。創業時はセーター屋としてのスタートだったので、特に伸びる生地の扱いについては強みでして…その生地を使ってストレッチパンツを生産していたのですが、何か新しい事業ができないかなと、ずっと考えていました。そんな折に未曾有の事態となり、世の中でマスクが足りないという状況になった。これはやるしかないと、マスク生産に踏み切りました。  ___それがWe’llを立ち上げるきっかけになったということですね。 藤井:そうですね、 ストレッチパンツを作る上で、よく伸びて体にフィットさせる技術が得意なので、マスクでも、生地が伸びて顔に心地よくフィットする商品を開発したいという想いがありました。2020年3月にマスクを作り始め、当初はストレッチパンツのブランドTAKUMIBAで販売し始めたんです。そして2020年11月に、マスクだけのブランドとして独立させることに。それが「We’ll」です。 ___ストレッチパンツ用の工房を使ってマスクを作っているのですか? 藤井:ストレッチパンツの卸売事業を進める中で、低コストで高い品質を叶えるため、2019年に工場での設備投資に踏み切っていました。そんな矢先、年が明けてすぐに予想もしなかったコロナの影響で、オーダーのキャンセルが相次ぎまして…これは困ったと頭を抱えたのも束の間、この設備がマスクの生産を助けてくれることとなりました。   信頼できるチームがあってこその「ものづくり」 ___マスクを作ろうというアイディアは藤井さんが? 藤井:実は、僕じゃないんです。営業で出張中のある日、事業所にいるスタッフから1通の連絡が来て…そこには「明日見せますね」というメッセージとともに、マスクの試作品の写真が添付されていました。 ___なんと、従業員の方からの提案だったのですね。しかも試作品まで! 藤井:自由ですよね。スタッフが思い立ってすぐ試作してくれていて。マスクが足りないと言われ始めた時、自分たちに何ができるのかを瞬時に考えてくれました。そんなチームのアイディアから生まれた商品なんです。ちなみに、うちの工場にはデザイナー、パタンナーも居て、企画から裁断・縫製・検品・包装までワンストップで生産ができるのが強みでもあり、アイディアから形にするまでのスピード感には自負があります。 ___そうしてマスクは急ピッチで生産・発売されたのですね。 藤井:ちょうど国内でコロナ感染状況が悪化し、安倍晋三首相(当時)の全国一斉休校の要請が出た1週間後には、マスクを発売していました。あの試作品の写真が送られて来た日から発売まで10日足らずの出来事でした。 ___恐ろしいほどのスピード感ですよね。We’llという名前も皆さんで考えられたと伺いました。 藤井:マスクブランドとして独立させようと考えた時に、チームでアイディアを出し合った結果、We’llというブランド名ができました。マスクがある生活からウェルネス「Well-ness=健康」を生み出したいという想い、また「We will=私たちは~する」という未来への意志、そして「Weal=幸福」がある循環を実現したいという想いを込めています。   圧倒的なバリエーションと着け心地の良さを追求 ___We’llは、マスクの種類がものすごく豊富ですよね! 藤井:有難いことに種類豊富だよねと反応をいただくことが多いですね。一番最初はシンプルなシングルタイプから始まり、スタッフのアイディアでワイヤーを入れてみたり、カラーバリエーションを考えたりしているうちに種類も増えていきました。一つの事業所に全工程を担うスタッフが居るということは、スピード感をもって生産できるというだけではなく、コミュニケーションが図りやすく、また何度も試行錯誤できるということもあり、納得がいくまで修正を繰り返して商品化しています。 ___デザインも相当こだわられていますよね。 藤井:今やマスクは毎日つけるものになっていて、つけ心地の良さはもちろん、小顔に見える、鼻が高く見える、顔色が明るく見えるといった見た目も大事にしています。そのために、より良いフィット感を求めて形を改善したり、息のしやすさや、ちょっとした顔のラインの見え方にも気を遣ったりして、試行錯誤しています。 ___マスクの色も、パーソナルカラーを元に選べるよう設計してあるんですね。 藤井:クールタイプなどの季節向け商品も合わせると、全部で32色の展開があります。自分にどんな色が似合うかわからないという方もいらっしゃると思うのですが、簡単にご自身に合うマスクの色を診断することができるページも作ったので、ぜひこちらからチェックいただけたら嬉しいです! ___We’llのマスクは全て布マスクですが、不織布マスクの推奨についてはどう対応されていますか。 藤井:不織布マスクと布マスクを二重にして着用されている方も多いかと思うのですが、実はWe’llでは2層構造になっているダブルレイヤータイプを販売しています。内側に不織布のフィルターを挿入できる裏地を付けており、布マスクと不織布マスクの良さを兼ね備えた商品です。フィルターはウイルス飛沫を99.9%カットする3層構造のものを付属しており、替えのフィルターセットも販売中です。 ___マスクでは珍しく、カスタムオーダーもできると伺いました。 藤井:銀座の店舗で顔のスキャンをし、3Dデータに基づいて、よりピッタリとフィットするマスクを作成できるサービスを展開しています。特に標準的なXS、S、M、Lサイズではフィットしづらい顔の形の方にはおすすめです。リピートしていただく方も多く、なかなか顔に合うマスクが見つからないという方には一度試して頂ければ幸いです。 ___今、マスクが身近な存在になったことについてはどう思いますか。 藤井:予防的な側面はもちろんですが、メイクをしなくて良いので時短になる、着用している方が集中できる等、マスクの価値観は変化しているように思います。だからこそ、否が応でも義務として着用しなければならないという状況を早く脱して、つけたい人がつけたいマスクを楽しむという、次の段階に入れる日が来たら良いなと思っています。 ___We’llのマスクを実際に使わせていただきましたが、形の綺麗さとともに、つけ心地の良さに驚きました。 藤井:マスクのある生活を心地よくしたいという想いから、つけ心地にはかなりこだわって作っています。市販のマスクはかなりの種類を自身で試して体感した上で、素材や伸び、形や縫い目、細かいディティールなども含め、実際に自分がつけたいと思える心地よさを追求しました。実際に手にとっていただいた方からも評価いただくことが多く、嬉しい限りです。   We’llならつけたいと選んでもらえるように ___ギフトもお洒落で素敵ですよね。大切な人に贈りたくなるマスクセットです! 藤井:最初はギフトラッピングの問い合わせをいただいたのがきっかけで、ギフトを企画しました。マスクって毎日使うものですが、なかなか自分でお金をかけられないアイテムですよね。だからこそWe’llのマスクが、貰って嬉しいものになったら良いなと思っています。なお、包装はビニールではなく、ファブリックタイプの巾着を使用しています。この布は、ストレッチパンツのシーチング(仮縫い用の生地)の端切れを使って、極力新しい資源を使わないように心がけています。 ___サステナブル視点も意識されているのですね。 藤井:そうですね。We‘llのマスク自体が洗って繰り返し使えるものという点では、石油資源の軽減やサステナブルな商品提案という視点を持ちつつ、例えば配送についてもビニールは使わない等、環境への影響は意識しています。また、100年前は国内生産がほとんどだったアパレルが、いまでは約98%が海外製になりました。国内生産・国内消費ができている洋服は今や2%程度なんです。We’llのマスクを通して、日本で作り日本で使う、持続可能性という視点も大事にしたいと考えています。 ___ SDGsの目標にも「つくる責任...

「本当に良いと思えるものを届けたい」山西牧場 3 é mon ブランドインタビュー

知る人ぞ知る、プラセンタ高配合化粧品「3 é mon」 実はこちら、1軒の農場がプロデュース・販売をしています。 コストや生産性より、自分が本当に良いと思えるものにこだわりたい。 そんな強い想いを持って、豚肉の生産を軸に、加工品や化粧品の企画・販売を行っているのが、茨城県の山西牧場さんです。 農場で新しい取り組みをはじめた理由とは。 そして命を余すことなくいただく姿勢、その深い想いに迫ります。   山西牧場の3代目、倉持信広さんにお話を伺いました。 「飲める脂」がコンセプト。豚の全てを価値に、豚の可能性を広げたい。 ___山西牧場さんでは豚の生産をされている中、倉持さんの代で直販を始めたと伺いました。そのきっかけは? 倉持:「美味しさ」を伝えたいという想いが1番です。今までは生産が中心だったのですが、自社で販売することを通して「自分たちならでは」をきちんと届けていきたいと思い、約2年前、本格的に所謂B toCの直販を始めました。 先代から、良いものをつくることにこだわってきたのですが、なかなか伝わらないという課題がありまして…。例えば、生産したお肉はスーパーに並んだりするのですが、山西牧場の名前が出ることはほとんどありません。県や国の括りで、茨城県産、国産という表記になるんです。労力をかけて良いものを作っても、その良さが実際に食べてくださる方まで届かないことを痛感していたことから、直販を決意しました。 ___なるほど、そうして立ち上げたのが「3 é mon」というブランドですね。 倉持:実は家系が26代続いているんです。「三右衛門」という名前は襲名しながら続いてきたのですが、時代が変わる中で、だんだんとそういった文化もなくなってしまいました。でも、せっかく我が家に続く名前があるのだから、これを復刻してブランド名にしようと考えました。 これまで先代がやってきたことは「三右衛門」と表記し、これから自分たちが形を変えて生み出していくものには「3 é mon」と名前をつけました。読み方は変わりません。ベースとして引き継ぐのものは残しつつ、「3 é mon」というブランドの中で、今の時代・生活に合わせた「ものづくり」をしていけたらと思っています。 ___直販することで、想いを伝えられるようになった実感はありますか? 倉持:そうですね。でも、違う問題が発生しました。自社で作る加工品には、なるべく保存料を使わないようにしているのですが、賞味期限が2〜3週間くらいのものが多く、どうしても余ってしまうことがありました。そこで、方針を変えました。 ___どのように変えられたんですか? 倉持:簡単にいうと、一旦全部やめました!(笑) 1番自信のあった1種類だけの販売に切り替え、あとは天候・気温に合わせて、シーズンごとに商品を展開することにしたんです。トライアンドエラーの繰り返しでしたが、色々とチャレンジしているうちに、商品も売り切れるようになっていきました。  ___その、自信のある1種類というのは? 倉持:ベーコンです。今もダントツで1番人気で、看板商品になっています。お客様から「これじゃないと!」と言っていただけるのは、山西牧場の商品の良さがきちんと伝わっていることを感じられて、嬉しく思います。 ___お肉から、餃子、カレー、ポークジャーキー、しゃぶしゃぶギフトセットまで…種類も豊富ですごいですよね! 倉持:基本的には私が在庫管理をしています。常温で日持ちするもの以外は、なるべく新鮮な状態でお届けできるよう少量ずつ作っています。また、お肉は注文が入ってからご用意するようにしており、その鮮度はもちろん、自信を持って提供できるものであるかどうか、私自身でスライスをしながら品質のチェックをし、お客様にお届けするようにしています。 また、どれも自分たちのお肉の味わいが伝わる加工品づくりにこだわっており、なるべく保存料を使わない、餃子は手包みにするなど、山西牧場の素材ありきのものを生み出そうと思っています。 日本初・農場発信のスキンケアラインは、アップサイクルへの想いから。 ___そして2021年10月には化粧品販売をスタート。農場で化粧品を作ろうと思ったきっかけは? 倉持:もともと、サプリメントや化粧品に加工される予定の胎盤を出荷・納品していたんです。あるとき契約が終了し、使い道がなくなってしまった胎盤は破棄するしかなく、無駄になってしまっていました。そんな中で、自分たちのプロデュースで化粧品を作れないかと思うようになったんです。そこからは色々な方にお話を聞いて知見を集め、2年ほどかかって商品化に辿り着きました。 ___廃棄になってしまうものも商品化するとは、動物に対しての敬意を感じます。 倉持:ヴィーガン、サステナブルという視点では、対極にいると思われているかと思います。ただ、食べ物として命をいただくのは避けられないこと。その中でできる限りのことをしたいと考えました。SDGsの中にも、「つくる責任、つかう責任」という目標がありますが、お肉や骨、内臓など、食べるために命をいただくことに対して、胎盤などの副産物も、なるべく捨てずに有効活用したい。命を余すことなくいただく姿勢は持っておきたいですし、かつ、ただ使えば良いのではなく、良いものを作るというところに立ち返って、アップサイクルに繋がればと思っています。  ___「3 é mon」のプラセンタエキスは、ローション 3%、エッセンス 30%と高配合なのに、お値段がリーズナブルなことにも驚きました。 倉持:プラセンタの配合率を上げれば上げるほど、その分、原料である胎盤を多く必要とするため、原料費が高くなり、販売時の価格も上がってしまいます。ですが山西牧場では、原料を持っているため、ふんだんに使用することができるのが強みです。むしろ、たくさん使わないとせっかく産出された胎盤を余らせてしまうことにも繋がる。なので、素材をしっかり入れて濃いものを作り、できる限り価格を落とすように意識しています。その代わりマーケティング費用はかけられないので、実際に手にとって良いと思ってくださった方に届けていきたいと思っています。   農場だからこそできるこだわり。 ___農場が化粧品を作るというのは、ほかに聞いたことがありませんでした。 倉持:生産農場が自社でプロデュース・販売を手がけるのは、日本では初めてのことです。でも、農場だからこそできること、原材料にも、そして原料処理にもこだわっています。 原材料は、自社指定配合の穀物飼料を食べ、大切に育てられた母豚から採取した胎盤のみを使用しており、シングルオリジンの化粧品に仕上げています。 倉持:また、大抵の場合、胎盤を採取・出荷する際は、具体的にどんな製品になるか知る術がありませんが、山西牧場では化粧品に生まれ変わらせるというゴールを見据えて採取を行うので、その胎盤の状態にもこだわることができるんです。例えば、採取した胎盤は、その日のうちに血液部分の切除、洗浄を行って、保存をするなど…。胎盤の状態にまでこだわりを持つということは、生産農場でしかできない取り組みだと思います。実際に、「こんな綺麗な胎盤は見たことがない」と仰っていただいたこともあるのですが、やはりお届けする先のお客様と繋がっていると思うからこそ、少しでも質の良いものを提供したいと考えています。...

「文化を織りなおす」Ayブランドインタビュー

明治後半から昭和にかけて一般女性の普段着として着られていた着物「銘仙(めいせん)」をご存知ですか?  中でも、伝統工芸品にも指定され古くから業界をリードする存在だった群馬県伊勢崎市の伊勢崎銘仙。そのヴィンテージの着物をアップサイクルし、お洋服として生まれ変わらせている人がいます。  村上采(むらかみあや)さん。 " 文化を織りなおす " をコンセプトに、文化をほぐし、向き合い、新しい価値を添えて発信するカルチャーブランド「Ay(アイ)」への想いについて、お話を伺いました。   伊勢崎銘仙が自身のアイデンティティとなるまで __村上さんが銘仙に興味を持ったきっかけは? 村上:銘仙との出会いは中学生の時でした。授業で銘仙が取り上げられ、そこで初めて知ったんです。元々は着物について詳しくなかったのですが、自身の地元である群馬県の伊勢崎市で、銘仙という着物が作られていたこと、しかもその生産量が全国1位だったことに衝撃を受けました。気がついたら銘仙に惹かれている自分がいて。地元にある文化を大切にしたいと思うようになりました。 ___そこから実際に銘仙で何かしようという行動力がすごいですよね。 村上:中学生以来、ずっと銘仙に関わるようになっていました。15歳の時にアメリカに留学をした際にも銘仙を持っていたんです。海外の方が、着物は素敵だねと喜んでくださって、嬉しかった記憶があります。そうしていると、自身のアイデンティティのひとつとして銘仙があるという意識を持つようになりました。同時に、アジア人、日本人という視線で見られていることを通して、日本でも群馬という地域に対して自身のアイデンティティを感じるようになっていたんです。 ___1度海外に出たからこそ感じ、気がつくことができた感覚だったのですね。 村上:そうですね。そして、アメリカに行って外の世界に触れる中で、今度はアフリカや国際協力にも興味を持つようになりました。その後、大学時代にコンゴ民主共和国へ行くことになったのですが、その際も銘仙を10着ほど持っていき、着付けワークショップや、歴史をお伝えするワークショップを開きました。   アフリカでの経験が洋服を作るきっかけに  ___コンゴ民主共和国へ行ったのはなぜですか? 村上:きっかけは大学のゼミで、地域に学生自身が行き、現地の方と協働してより良い社会を生み出すという取り組みでした。その際、きちんとビジネス視点で、持続可能性を高めたいという想いを持ち、現地のNGOと連携して、シングルマザーやストリートキッズの雇用を生み出すという目的で、アフリカで生産したものを日本で売ることにしたんです。 ___そうして生まれたのが、Ayの前身ともなるお洋服だったんですね。 村上:そうですね。2019年、アフリカの布で洋服を作って日本で売るというソーシャルビジネスを立ち上げました。その後、銘仙とアフリカの布をコラボレーションさせて何かをしたいという想いから、最初は銘仙とアフリカの布を合わせた洋服を作りました。 ___銘仙とアフリカの布は一見掛け離れているようなイメージですが、実際に合わせてみてどうでしたか? 村上:銘仙というのは、当時全国各地で仕立てられていたようですが、その中でも伊勢崎明仙は原色を多く使っていて発色が良いんです。加えて、和柄が少なく、抽象柄や幾何学模様などのモダンな柄が特徴的。アフリカの布も彩度の高い色合いのものが多く、通ずる部分があると感じました。    コロナ禍で生まれたブランド「Ay」 ___アフリカでの活動を本格化させる中で、日本国内でブランドを立ち上げたのはなぜですか? 村上:実は元々アフリカに渡航する予定もあったのですが、コロナ禍で中止になっていまいまして…。これまでアフリカでやってきたことができないもどかしさや悩みを抱えながら、一度地元に戻ったんです。そこで生活している中で、アフリカだけではなく、日本国内でも各地域に、それぞれの文化があることに気が付きました。それなら自分の地元の文化・伝統工芸に光を当てたいと思うようになり、一度「文化」に焦点を当ててみようと、方針転換をしました。 アフリカで経験したことを地元群馬で活かせないかと考えた結果、今の「Ay」のコンセプトに繋がっているのですが、この状況がなければ、もしかしたら違うことをしていたかもしれません。 ___そうして2020年にAyを立ち上げられたんですね。銘仙を着てもらうことではなく、銘仙を使って洋服を仕立てようと思われたのはなぜですか? 村上:やはり中学生の頃から銘仙に関わってきた中で、どうしても着物を着ること自体がイベントになってしまうと感じていました。日常的に着たいと思ってもらうにはどうすれば良いのか?と考えを巡らせた結果、銘仙を使って洋服や小物にするという発想にたどり着きました。なるべく普段から身に纏える形にして、普段から少しでも文化を取り入れていただくことができたらと思っています。  ___Ayの洋服にはヴィンテージの着物を使用されていると伺いました。 村上:はい、実は銘仙を仕立てるまでには14工程もあり、それぞれに特化した職人さんが必要なのですが、銘仙自体は文化的に衰退してしまっていて職人さんがほとんどいらっしゃらないため、新しいものを作ることができないんです。なので、ヴィンテージの着物を仕入れています。着物だと着られなくなってしまったものでも、洋服に生まれ変わらせることで、また着てもらえたら良いなと思いながら作っています。 時代を超えて文化を繋いでいくこと  ___Ayの洋服は銘仙の部分は鮮やかなのに違和感なく着られるお洋服が多いですよね。 村上:伊勢崎銘仙は、縦糸と横糸の両方に色をつけて織っているので、とても鮮やかなのですが、その特徴を生かしつつ、派手な柄を落ち着いた生地と合わせるなど工夫をして設計しています。銘仙自体が派手だったり、ハイカラな印象があったりするので、それをどう活かすかを日々考えています。例えば大きい柄はスカートに大胆に使ってみたり、細かい柄はライン使いにしてみたり。銘仙の柄に合わせてデザインを変えていくのも、こだわりのポイントです。 ___洋服を作っている中で、新たな発見はありましたか? 村上:着物は生地の幅が36cmと決まっていて、1柄につき1〜2着しか洋服が作れないんです。だからこそ難しい。でも面白いのは、着物って仕立て糸をほぐすと反物に戻るんですよね。昔の方は子供の時に着た小さい着物をほぐして、成長に合わせて仕立て直していました。リユースができる設計になっているんです。その素晴らしい文化に感動しましたし、着物をほぐした時、規則性があるからこそ洋服にも再利用ができると感じています。 ___Ayは、モノを大切にする文化を受け継いでいるブランドでもありますね。 村上:Ayの洋服は、銘仙と現代の布を合わせて仕立てていますが、新しい取り組みとして、一部の洋服には使用済みペットボトルからリサイクルしてできた布を使っています。ペットボトルをリサイクルして布を作るというのは、今だからできる技術ですよね。昔の技術で生み出された伝統工芸品と、今の技術をコラボレーションできるのは、すごく面白いなと思っています。 ___今後、Ayを通して叶えたい夢はありますか? 村上:銘仙のテキスタイルを復刻させた布、織物を作ることです。職人さんがいらっしゃらないので、銘仙の完全再現は難しいのが現状ですが、銘仙特有のテキスタイルを今の技術で再現させるということならできるかもしれない。まだまだ構想段階ですが、いつか実現できたらと夢見ています。 またAyの洋服が、日々頑張っている方達のご褒美的なブランド・存在になれたら嬉しく思います。Ayを通して、身につけることで文化を体験することができる世界を提供していきたいです。 Ay公式サイトはこちら   Edited by Ayene Kibayashi(@ayanen_n)

「沖縄の海を届けたい、守りたい」Sango Resinブランドインタビュー

もしも日常に海があったなら。 沖縄在住のRisaさんが制作するのは、その海からインスピレーションを受けた、美しいレジンアートです。 「Sango Regin(サンゴレジン)」というブランドを通して、美しい海を表現しながら、壊されていく海を守る活動をされています。   沖縄・海・環境への想い。そして原動力とは。 「Sango Regin」を立ち上げたRisaさんに、お話を伺いました。 コロナ禍で出会ったレジンアート ___レジンアートとの出会いはいつ頃ですか? Risa:2年ほど前です。コロナ禍で自粛が続く中、何かできることはないだろうか?と考えていた際に夫からの勧めでレジンアートを始めてみました。  ___他のものではなくレジンを選んだのはなぜですか? Risa:実は私、絵がめちゃくちゃ下手なんです(笑)家族は、みんな絵が上手で、写真のようなクオリティの絵が描けるのに、なぜか私はできなくて…。でも、レジンにチャレンジしたときに「これなら私の好きな感じを表現できるかも」と思ったんです。案の定、難しくて最初は失敗続きだったのですが、1年以上練習していたら、だんだん形になっていきました。絵が下手な私でも、綺麗な作品ができる喜びと、簡単にできないからこその面白さに気がつき、その魅力にハマっていきました。 ___もともとアートが好きだったのですか? Risa:アートも好きでしたし、海が好きで。海に関わる何かがしたいと思っていました。レジンに出会ってから、よりリアルな海を自分で生み出すことができるようになり、すごく楽しいんですよね。  ___そして2021年にご自身でブランドを立ち上げられたんですね。 Risa:実はTheCraftedへの出店に合わせて立ち上げたんです。最初は趣味で始めたレジンアートでしたが、作品をつくり、販売することで海を守れたらと思い、「Sango Resin」というブランドをスタートしました。   環境問題は大きいけれど、何もできないわけじゃない ___作品を購入すると、その代金の一部が珊瑚の養殖活動に寄付されると伺いました。 Risa:はい、普段は売り上げの3.5%を寄付しています。珊瑚だけに3.5です(笑)また、寄付強化月間は35%を寄付しています。寄付先は、石垣島の珊瑚の養殖をする「NPO法人アクアプラネット」という団体で、田中律子さんが15年間代表を務められています。 ___珊瑚の養殖に興味を持ったきっかけは何ですか? Risa:夫がライフセーバーの講師をしているのですが、その関係でビーチクリーンの活動をしていて。元々交流があった田中律子さんとお話しをしている中で、珊瑚への想いが大きくなっていきました。私はヨガの講師としても活動しているのですが、Sango Reginを立ち上げる前から、ヨガのレッスン代の一部を珊瑚の養殖に寄付したり、レッスン前にビーチのゴミ拾いをするイベントを開催したりもしていました。 ___Risaさんは東京出身と伺いましたが、沖縄に移住し、生活をされている中で意識が変わっていったのですか? Risa:そうですね。沖縄に住んでいると、海がすごく近くにあって、海を守ることも、そして破壊されることも、とても身近に感じるんです。夫と出会ってから、シュノーケルで海に潜りに行く機会が増えました。その途中、辺野古基地の反対運動を見たり、トラックからコンクリートが海に流されている現場も見たりして。また、このままだとジュゴンがいなくなってしまうという話を、おじいちゃんおばあちゃんから聞いたりもするんですよね。 お気に入りの、すごく綺麗で好きな海があるのですが、そこも、もうすぐ埋め立てが始まるんです。当然、埋め立てられると珊瑚が死んでしまって、綺麗な海が見られなくなってしまう。でも、埋め立て自体は、自分1人の行動では阻止することは難しいのが現状です。  ___そんな経験の中で、珊瑚の養殖に出会ったんですね。 Risa:ある日、離島に潜ったときに珊瑚の養殖の目印らしき棒が立っていたんです。見てみると珊瑚があって、少し深く行くと数年前に植えたであろう珊瑚が大きくなっていて。更にもっと先に行くとカラフルな珊瑚が広がっていたんです。その光景を見たときには感動しました。 環境問題は大きすぎるが故に、正直自分では何もできないと思っていたところがあったのですが、この光景を見たときに、小さい力がこんなに綺麗な、大きな珊瑚を作れるんだと、胸がいっぱいになったのを覚えています。  ___そうして、珊瑚の養殖活動に寄付をしようと決められたんですね。 Risa:あの光景を見て、自分のできることを見つけた、と思いました。NPO法人アクアプラネットにまとまった金額を寄付すると、そのお金で養殖された珊瑚のゾーンに名前をつけることができるんです。ゆくゆくは、Sango Resinを購入してくださった方の協力のもと、こんなに珊瑚ができましたと、目に見える形で発信していけたらなと思っています。 同じものは一つとして存在しないからこそ美しい ___作品づくりについて、難しいのはどんな点ですか? Risa:湿度・温度が大事なので、天気を見ながら作品作りをするようにしています。また私自身、子育てをしているのですが、作品作りは一度始めると途中でストップできず、2〜3時間まとまった時間が取れないと成り立ちません。加えて、換気は絶対必要なのですが、埃は入れてはいけないのが難しい点です。風が強いと埃は舞ってしまうので、作品を制作しているガレージに色々と自分流の工夫を凝らして、環境を整えています。  ___Risaさんご自身が感じる、レジンアートの魅力とは? Risa:海は、同じ波って決して見られないですよね。レジンも一緒で、同じ条件で同じ日に作っても、波の出方が全然違うんです。木の処理から仕上げまでの工程に、1週間〜10日くらいかかるのですが、出来上がるまで、どう仕上がるかわからないというのは、大変な点でもあり、一方で、本物の波と通じる部分があって、生き物のようだなと面白く感じます。 ___作品に使うレジンは、Risaさんご自身が選定されていると伺いました。 Risa:はい、レジンの原液にはこだわっています。レジンは有害なものが多く、アレルギーになってしまうこともあるんです。でも、Sango Reginでは環境にも、そして人にも優しくレジンアートをしたいという想いがあるので、お値段は張りますが、質の良いレジンを使うようにしています。   Sango Reginが、人・海・珊瑚を繋いでいく ___作品を世に出していく中で、嬉しかったことはありますか? Risa:材料費や手間を鑑みて価格を決めているのですが、当初はお客様に価格が高いと思われるのではないかという不安がありました。でも実際は、「この価格で良いの?」と言ってくださる方もいて。価格については人それぞれ感じ方が違うと思うのですが、ひとつ自分の自信にもなりましたし、アートを認めていただいた気がして嬉しく感じました。 また、作品を通して人との繋がりができることも、大きな収穫です。先日はTheCraftedのPOP UPで、珊瑚の養殖をしている方が声をかけてくださいました。私自身、今まで珊瑚の養殖について声を大にして発信していたわけではなかったので、Sango Resinをきっかけに、同じ想いの方が集まって、珊瑚に関してお話ができたのも嬉しい体験でした。...